こんなしとしと雨の日は、心にしみるムーミン谷の文章をただただ読んでみよう。


こんにちは。SUTTO編集部 uinaです。
秋の日に降るしとしと雨って、なんだかセンチメンタルな気分になりますよね。(眠くなるし…)

こんな、しとしととしてシャキッとしない日だからこそ、しんしんと心にしみてくるような文章を読んでみませんか?

何を隠そうわたくし、ムーミン好きでして。最高潮にムーミンが好きだった3年ほど前には、フィンランドへ行って、タンペレという街にある『ムーミン博物館』へ行き大興奮したほどのハマりようでした。

…という流れで今回は、ムーミンの本にでてくる「ナンカイイナ」とわたしが思っている文章を紹介したいと思います。
ゆるい空気感にただよう、隠されたメッセージのようなものを感じ取りながら、のんびり読んでみてください。

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ムーミン屋敷の朝ごはんは、今日は、パンケーキでした。大きな黄金色のパンケーキに、木苺ジャムをのせて食べます。きのうの残りものの、つぶつぶオートミールもありました。でも、だれもほしがらないので、あしたにとっておくことにしました。

『たのしいムーミン一家』

 

あるところに、遊園地ではたらいているヘムレンさんがいました。だからといって、このヘムレンさんが、とびっきり楽しい人生をおくっているかというと、そうもいかないのです。彼は、入園者が1枚の切符で1度しか入れないように、切符にパチンと穴をあける仕事をしていました。そんな仕事を、一生やっていなければならないっていうだけで、それだけでもう、ひとはゆううつになるものなんです。

『ムーミン谷の仲間たち』

 

ものは、自分のものにしたくなったとたんに、あらゆるめんどうが、ふりかかってくるものさ。運んだり番をしたり……。
ぼくは、なんであろうと、見るだけにしている。立ち去る時には、全部、この頭にしまっていくんだ。そのほうが、かばんを、うんうんいいながら運ぶより、ずっと快適だからねぇ……

スナフキン『ムーミントロールと彗星』

 

わたしは、ひとりめの友だちを見つけたのでした。つまり、わたしは、ほんとうの意味で、生きることをはじめたのでした。

『ムーミンパパの冒険』

 

ちょうど、オーロラのことを考えていたところなの。オーロラって、ほんとうに存在しているのか、それとも見えてるだけなのか、よくわからないなあ……って。ものごとって、すべて、とてもあいまいなのよね。でも、だからこそわたし、安心していられるの。

トゥーティッキ『ムーミン谷の冬』

 

これら文章の一説からでも伝わることはありますが、小説で読むとさらに前後の流れも重なって深く読み解くことができます。
TVアニメ版の『楽しいムーミン一家』は、ユニークでほのぼのとした印象がありますが、小説で読むムーミンシリーズは、そのユニークさのなかに「人生についての教訓」をにおわす、シュールで核心を突いた言葉がでてくることがあって、ドキリとさせられます。

ちょうど読書の秋といわれる季節。
本屋さんへ行って、子ども文学コーナーで売られているムーミンシリーズの文庫本を手に取ってみてはいかがでしょうか。意外とはまってしまうかもしれませんよ。


2014-10-22 | Posted in いろいろNo Comments » 

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